消費者金融のアコムは、自社でお金を貸す個人向けローン以外にも、銀行系カードローンの保証会社をしていることでも知られています。
アコムが保証会社をしている銀行カードローンはどこなのか、またアコムが保証会社となることでどんな影響があるのか見ていきたいと思います。
カードローンの保証会社とは?
まず、カードローンにおける保証会社とはどんな役割か見てみましょう。
カードローンにおける保証会社は、借入をした人の返済が滞った時に保証会社が一時的に返済を立て替えをします。
専門的な言葉でこれを「代位弁済」といいます。
カードローンを提供する会社(銀行)から見ると、利用者が返せなくなっても保証会社が代位弁済してくれるので、貸し倒れのリスクがなくなり、その代わりに銀行から保証会社へ一定の「保証料」を支払います。
また、利用者の返済が滞るリスクを保証会社が引き受けることになるので、保証会社も利用者の審査を行います。
ですので、カードローンにおける保証会社の役割は、「申込者の審査」と「滞納時の代位弁済」ということになります。
銀行系カードローンの多くは、消費者金融の会社が保証会社として審査や万が一の時の代位弁済を行っており、これにより銀行側はリスクを抑えつつカードローンの貸出を増やすことができています。
アコムが保証会社をしている理由
アコムは銀行系カードローンの保証会社となっていますが、なぜアコムは保証会社となっているのでしょうか。
管理人がアコムが銀行カードローンの保証会社となっていると最初に聞いた時、アコムは自社にとってライバルとなる銀行カードローンの保証などをせず、自社のサービスを伸ばすことを考えた方が良いのではと思いました。
アコムが保証会社をしている理由は、アコムと銀行側の目的が合致しているためです。
アコムをはじめとした消費者金融は、貸金業法という法律で規制されていますが、貸金業法は2007年に大きな改正があり「総量規制」というルールができました。
総量規制により、申込者の年収の3分の1を超える金額を貸すことが禁止され、消費者金融で貸せる金額に大きな制限ができました。
総量規制の導入以降、消費者金融の経営は大きく苦しくなり、アコムとしては別の収益源を求める必要が出てきます。
また、総量規制の導入は同時に銀行のビジネスチャンスでもありました。
消費者金融で貸せる金額に制限ができたことで、銀行は個人向けのカードローン業務に力を入れるようになりました。
それまでは法人向け融資は銀行、個人向け融資(カードローン)は消費者金融というすみ分けがありましたが、総量規制が導入されたことでその構図が崩れ、銀行も個人向けローンに参入してきました。
ただ、個人向けローンの審査では消費者金融の会社にノウハウがたまっていて、銀行がすぐにやろうと思ってもなかなかできるものではありません。
そこで銀行カードローンでは、保証会社を消費者金融にして、審査と代位弁済をお願いすることにします。
そうすることで銀行ではリスクを抑えてお金を貸すことができるようになり、アコムなど消費者金融にとっては保証料という新たな収入を得ることができます。
アコムが保証会社をしている銀行カードローン一覧
アコムが保証会社をしている銀行カードローンは以下の通りです。
■アコムが保証会社をしている銀行カードローン一覧
銀行名 | 商品名 |
---|---|
三菱UFJ銀行 | 三菱UFJ銀行 バンクイック |
セブン銀行 | セブン銀行カードローン |
じぶん銀行 | じぶん銀行カードローン |
北海道銀行 | ラピッド |
青森銀行 | 青森銀行カードローン |
山形銀行 | 山形銀行カードローン |
岩手銀行 | エルパス |
群馬銀行 | ナイスサポートカード |
足利銀行 | モシカ |
常陽銀行 | キャッシュピット |
北陸銀行 | クイックマン |
八十二銀行 | 八十二銀行カードローン |
十六銀行 | With |
中京銀行 | 中京銀行カードローン |
第三銀行 | 第三銀行カードローン |
南都銀行 | 南都銀行カードローン |
広島銀行 | 広島銀行カードローン |
伊予銀行 | スピードカードローン |
西日本シティ銀行 | 西日本シティ銀行カードローン |
宮崎銀行 | おまかせくん |
長崎銀行 | 長崎銀行カードローン |
上記は地方銀行以上のもので、その他のカードローンの保証会社もしています。
何と言っても三菱UFJ銀行のバンクイックの保証会社をしていることに注目ですね。
アコムはMUFGグループの一員であり、同じグループの三菱UFJ銀行が提供するカードローンのバンクイックの保証会社となっています。
三菱UFJ銀行カードローンはスペックと知名度の高さから人気のカードローンですので、申し込む人は多いです。
これからバンクイックを申し込もうと考えている人は、アコムが保証会社となっている点は理解しておく必要があります。
また、アコムは楽天銀行の口座を持っていると、24時間いつでも振込による借入が可能になっていたりと、サービスの相性がよくなっていますが、楽天銀行カードローンの保証会社にはなっていません。
楽天銀行カードローンの保証会社は楽天銀行となっていて、自社審査と保証を行っています。
今後、楽天銀行が保証会社を自社保証からアコムに切り替える可能性はゼロとは言えませんが、現状ではアコムは楽天銀行カードローンの保証会社ではありません。
アコムの保証会社の審査基準
審査基準は公開されていませんので詳細はわかりませんが、基本的にはアコムの審査基準をベースに銀行の審査基準が加わったものになっています。
アコムの審査に落ちてしまった人は、アコムが保証会社をしている銀行カードローンでも審査落ちしてしまう可能性が高くなりますので注意が必要です。
アコムの審査については別の記事で紹介しています。
過去にアコムの審査に落ちた人は、アコムが保証会社でないカードローンを探すか、審査落ちしたと思われる理由が解消してからカードローンの申込をするのが良いでしょう。
まとめ
アコムが保証会社をしているカードローンを見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 保証会社の役割は審査と代位弁済
- 三菱UFJ銀行カードローンの保証会社になっている
- アコムで審査落ちしているとアコムが保証会社の審査も厳しい
アコムは個人向けのカードローンを提供する以外にも、他社のカードローンの保証会社にもなっていて、申込者の審査や滞納時に一時的に返済(代位弁済)をしています。
保証会社をしている銀行カードローンは多く、特に同じグループの三菱UFJ銀行カードローン バンクイックの保証をしており、多くのカードローンの保証会社をしています。
ですので、いくつか申込をしても、申込をした会社の保証会社がすべてアコムで審査落ちすることも珍しくありません。
なかなか審査に通らないという人は保証会社がどこかもチェックして、申込する会社を選ぶようにしたいですね。
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