以前キャッシングを利用していた人は、「過払い金」が発生してお金が戻ってくる可能性があります。
「過払い金」や「過払い金請求」はキャッシングや債務整理の時によく聞く言葉ですが、どのような意味で過払い金が返ってくるケース、返ってこないケースにはどんなものがあるのか見ていきたいと思います。
過払い金とは
過払い金とは、「払いすぎた利息」で、消費者金融やクレジットカード会社から返してもらうことができます。
2008年の貸金業法の改正にともない、20%を超える金利が明確に違法となりました。
正確には、キャッシング総額10万円未満は20%、10万円以上100万円未満は18%、100万円以上は15%の金利が利息制限法上の法定金利です。
2008年以前は出資法上の上限金利である29.2%を上限として貸出をしている金融機関が多くあり、15-20%の利息制限法上の法定金利を超える部分がグレーゾーン金利と呼ばれ、過払い金返還請求の対象となります。
貸金業法の改正以降に借りた分は、基本的には過払い金は発生しませんが、2008年以前に借りていた人は違法に高い金利で借りていた人が多く請求することで払いすぎた金利を返してもらうことができます。
過払い金が返ってくるケース
過払い金が返ってくるケースは、法定金利を超える金利(グレーゾーン金利)で借りていた場合です。
アコムやプロミス、アイフル、レイクなどの大手消費者金融だけでなく、セゾン、オリコ、ニコス、エポス、イオン、セディナ、ポケットカードなどクレジットカード会社を利用したことがある人は過払い金が発生している可能性があります。
■過払い金請求の対象業者一覧
- アコム
- プロミス
- アイフル
- レイク
- セゾン
- オリコ
- ニコス
- エポス
- イオン
- セディナ
- ポケットカード
- その他多数
過払い金請求は、払いすぎた利息を返してもらう手続きですのでこれらの会社へ2008年以前に利息を支払っている場合、過払い金請求の可能性があります。
消費者金融はキャッシングでほぼ全員に利息が発生しますが、クレジットカードはキャッシング枠の利用以外にもショッピング利用の分割払いやリボ払いで利息が発生している場合もありますので確認が必要になります。
過払い金の額は平均約93万円とも言われており、金額としては大きくなります。
2008年以前の借入ということで、対象となる人は年々少なくなると思われますが、少しでも心辺りのある人はまずは専門家へ相談することが必要です。
過払い金が返ってこないケース
- 利息制限法の適法な金利の会社から借りていた場合
- 銀行系カードローン、住宅ローンを借りていた場合
- 2008年以降に借りたお金
借金をして利息を支払った人でも、過払い金の対象とならないケースもあります。
まずは2008年以前から、利息制限法上の適法な金利で貸し付けをしていた優良業者を利用していた場合です。
適法な金利で貸し続けているカードローンはSMBCモビットが有名で、他にはアットローン、キャッシュワン、オリックス、銀行系カードローン、信用金庫などで、これらのカードローンは元々15-20%の法定金利以下でお金を貸しており、過払い金が発生しません。
原則としてですので、一応専門家に相談して確認するのは良いですが、これらの業者を利用していた場合には過払い金請求でお金が戻ってくる可能性は低くなります。
また、銀行系カードローンや住宅ローンなど、元々低金利のローンの場合も同様で、法定金利以下の借金になりますので、利息の払い過ぎもなく、基本的には過払い金は発生しません。
過払い金請求の対象となるのは、いわゆる「無担保高金利商品」と呼ばれるキャッシングになり、消費者金融やクレジットカード会社、信販会社が対象となります。
あと、貸金業法が改正された2008年以降は、各業者は法定金利を守ってお金を貸していますので、過払い金は発生しません。
主な消費者金融は以下の時期に金利を引き下げて法定金利にしていますので、正確には業者ごとに法定金利以上であった時期にお金を借りて利息を支払った人が過払い金請求の対象となります。
■主な消費者金融の金利引下げ時期
会社 | 引き下げ時期 |
---|---|
アコム | 2007年6月18日 |
プロミス | 2007年12月19日 |
アイフル | 2007年8月1日 |
セゾン | 2007年6月1日 |
オリコ | 2007年3月1日 |
ライフカード | 2006年11月1日 |
上記の時期より以前に借入をして、利息を支払っている人は過払い金がある可能性がありますので、専門家に相談することをおすすめします。
過払い金が返ってこないというと残念に感じますが、過払い金がないということは違法に高い利息を払ってこなかったということです。
違法に高い利息を取られる被害にあっていないということですので、ある意味安心して良いと思います。
貸金業法が改正された2008年以降は、正規業者は法定金利を守ってお金を貸しています。
逆に言うと、法定金利を超えた金利で貸し付けをする業者は、違法業者で闇金ですので絶対に利用してはいけません。
まとめ
キャッシングの過払い金について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 過払い金は払いすぎた利息で請求すれば戻ってくる
- 2008年より前にお金を借りている人は過払い金が発生している可能性大
- 業者によっては過払い金が発生しないこともある
過払い金とは払いすぎた利息です。
日本には利息に関する法律が2つあり、法定金利にも差があったため、高い金利(出資法上の法定金利)を守っている業者と低い金利(利息制限法上の法定金利)を守っている業者がありましたが、2008年の貸金業法改正により低い金利に統一されこれまで高い金利で貸していた業者への利息は違法ということで返還の対象となりました。
20%を超える高い金利で貸す業者が多かったので、2008年より前にお金を借りている人の多くが過払い金の対象となります。
専門家に相談することで簡単に自分が対象かわかるので、細かいルールや対象の業者を調べるよりも専門家へ無料相談した方が早いです。
「もしかしたら自分も対象かもしれない」と思ったら、すぐに専門家へ確認・相談することをおすすめします。
これからお金を借りる人にとってはあまり関係のない話ですが、昔お金を借りていた人にとっては100万円以上が戻ってくる可能性のある話なので非常に大きいですね。
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