海外でキャッシングをするメリットや注意点

海外旅行の時などに現金が足りなくなってしまうことがあると思いますが、そんな時にはクレジットカードのキャッシングが便利です。

キャッシングと聞くと、金利がかかるので抵抗がある人も多いと思いますが、海外では普通に両替するよりもお得な方法として知られています。

ただ、注意点もありますので、海外でキャッシングをするメリットや注意点を見ていきたいと思います。

1 海外旅行で現金（外貨）を得る方法
2 クレジットカードのキャッシングのメリット
3 海外でキャッシングをする時の注意点
4 まとめ

海外旅行で現金（外貨）を得る方法

銀行やホテルで両替
外貨預金を現地で引き出す
キャッシング

銀行やホテルで両替

まず、海外で外貨の現金を得る方法にはどんな方法があるかをざっと見ていきます。

海外で現地通貨を得るには、銀行やホテルや空港などの両替所で両替をして手に入れるのが一般的だと思います。

海外旅行に行く時には空港などで、現地で使いそうな分だけの現金を両替して持っていくのが多いでしょう。

両替する際には両替手数料（為替手数料）として、実勢レートに上乗せする形で手数料がかかっており、私達は実勢レートで交換するよりも不利なレートで交換をして、実勢レートと交換レートの差（両替手数料）が両替所の収益になっています。

外貨預金を現地で引き出す

また、最近では外貨預金を組んで貯めておき、海外旅行の時には現地のATMで外貨預金を外貨で引き出すということをしている人もいます。

外貨預金を組む際（円から外貨に交換する際）に為替手数料はかかりますが、両替所の為替手数料よりはずっと安いレートで交換できるので、為替手数料の面では両替所で交換するよりもお得です。

さらに外貨預金は好きなタイミングで円から外貨に交換しておくことができるので、円高の時に外貨預金を組んでおくことで、その後円安にふれても外貨ベースでは価値が変わらずに利用することができます。

一方で外貨預金は、海外ATMで預金引き出しをする際に高い利用手数料を取られるケースが多くなっており、手数料を考えると両替所とコストはあまり変わりません。

また外貨預金は外貨でずっと置いておくことになりますので、外貨にしている期間が長く為替リスクにさらされることになり、円での価値は増減することになります。

キャッシング

手数料の面を考えると、一番お得になるのがクレジットカードのキャッシングです。

クレジットカードのキャッシング機能は海外のATMでも利用することができます。

海外キャッシングでは、為替手数料はかからず、実勢レートのままで借入をすることができます。

海外で現金を引き出すなら最もお得であると言われており、事実クレジットカードのキャッシングには様々なメリットがあります。

クレジットカードのキャッシングのメリット

手軽で簡単にできる
為替手数料がかからない
手数料が安い
返済は簡単で自由度が高い

手軽で簡単にできる

クレジットカードのキャッシングのメリットの第一に手軽で簡単にできる点があります。

国際ブランドごとに決まったATMを利用すれば、日本でATMからキャッシングをするのと同じ要領でお金を引き出すことができます。

利用に必要なのはクレジットカードと暗証番号だけですので、暗証番号を覚えていれば1分かからない時間でお金を引き出せる手軽さと簡単さがあります。

為替手数料がかからない

また大きいのはクレジットカードのキャッシングは為替手数料がかからず、為替レートがお得な点です。

クレジットカードでキャッシングをする場合、実勢レートに近い為替レートでお金を借りられるため両替所や外貨預金よりお得になります。

銀行の両替所では片道3%くらいの為替手数料が乗るのが相場となっていますので、片道でも3%、その後円に戻す場合は往復で6％分もお得になります。

1ドル100円で1,000ドルを交換する際に、両替所の場合は交換レートは103ドルになり、10万3,000円が必要になりますが、クレジットカードのキャッシングの場合はATM手数料のみで10万円で1,000ドルを借りることができます、

手数料が安い

ATM手数料は無料のところもありますが、税抜で100円から200円の手数料が多くなっています。

為替手数料の負担分と比べると10分の1以下になるときもあるので、手数料は安いといって良いと思います。

返済は簡単で自由度が高い

返済は国内でキャッシング利用した時と同じように、クレジットカードの利用料金と一緒に口座引き落としで返済することになります。

一括払いが基本になりますが、リボ払いに変更することもできるため柔軟で自由度の高い返済が可能になっています。

ただし、キャッシング金利は低くないので、返済は早めにしないと為替手数料がなくなったお得分がどんどん目減りしてしまうので注意が必要です。

海外でキャッシングをする時の注意点

金利がかかる
利用額に上限がある
国際ブランドで対応ATMが異なる

金利がかかる

海外で現地通貨の現金を手に入れるのに有効なキャッシングですが、利用にあたっては注意点もあります。

まずは何と言っても金利がかかる点です。

クレジットカードの金利は18%から20％の金利が設定されており、返済期間が長くなると結構な金額になります。

仮に10万円分を金利20％で借りた場合、1ヶ月後に全額返済すると支払う利息は、約1,643円です。

早く返すことでその分だけ返済する金額が少なくなります。

クレジットカード会社によってはATMから一括返済をすることができる会社も多いため、早めに返すことで支払う利息を最小限に抑えることができます。

海外でキャッシングを利用する際は、帰国後の素早い返済までセットで考えるのが良いでしょう。

利用額に上限がある

また利用金額には上限があり、一般的には10万円から30万円程度のキャッシング枠が設定されていると思います。

海外旅行で足りなくなったお金を引き出すくらいであれば十分といえますが、多くのお金が必要になる人は事前にキャッシング枠の増額申請などをしておくと良いでしょう。

海外でのキャッシングでは1回あたりの利用額に上限がありますので、さらに小口で引き出すことになります。

何回かにわけて引き出すことで、キャッシング枠まではお金を引き出すことができますので、実質的にはあまり問題がありません。

何回かにわけてキャッシングをする場合には、その都度ATM手数料がかかることにもなりますので、その点にも注意が必要です。

国際ブランドで対応ATMが異なる

また、海外でキャッシングをする場合にはVisaやMasterCard、JCBなど国際ブランドによって利用できるATMが異なります。

Visaであれば「Visa」または「PLUS」のマークがあるATMなら利用できます。

MasterCardであれば、「MasterCard」または「Cirrus」のマークがあるATMを利用できます。

JCBは「JCB」または「Cirrus」のマークがあるATMを利用できます。

Dinersは「Diners Club」または「Pulse」のマークがあるATMを利用できます。

基本的には多くのATMで利用できるので、ATM迷子になることは少ないと思いますが、各国際ブランドごとに利用可能なATMを検索できるようになっていますので、以下のページを利用されると良いと思います。
VISA
MasterCard
JCB
Diners

まとめ

海外でキャッシングする際の方法や注意点を見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

海外で現金が必要になったらキャッシングがお得
為替レートがお得
帰国したらすぐに返済する

海外で現金が必要になったら、クレジットカードなどのキャッシング機能で、簡単でお得に現金を引き出すことができるので便利です。

クレジットカードのキャッシングは為替レートを実勢レートで交換できるのでお得で、海外で現金を引き出す手段の中では最もおすすめといえます。

キャッシング機能を利用することで、海外に現金を持っていかずにすむので安全でもあります。

クレジットカードがあれば、カード払いで食事や買物には困りませんし、もしもの時のキャッシング機能もありますので便利に利用できますね。

クレジットカードによっては付帯保険もついていて、旅行中のけがや病気にも備えることができます。

海外旅行や海外生活をする上では必須といえますので、海外旅行に行く人はクレジットカードは1枚は作っておくことをおすすめします。

年会費無料のクレジットカードで十分ですので、費用もかかりません。