過去にアコムから借入をしていた人は、過払い金請求をして支払いすぎた利息を返還してもらえることができます。
アコムではどれくらいの過払い金が返還されるのか、またどれくらいの期間がかかるのか気になる人が多いと思いますので、アコムの過払い金請求の手続きの流れとかかる期間、返還率の目安について見ていきたいと思います。
アコムの過払い金が発生する条件
まず、アコムの過払い金が発生する人はどんな人なのか見てみましょう。
2007年6月18日以前にアコムから借入をした人
アコムの過払い金が発生する人は、2007年6月18日までにアコムから借入をした人です。
過払い金は出資法が改正され、これまで利息制限法の上限金利を超えた分の金利により、払いすぎた利息(過払い金)として返還することが認められたものです。
各貸金業者は出資法の改正前後に上限金利を利息制限法に則った水準に変更をしていますので、変更前に借入をしていた人が過払い金の対象となります。
アコムの場合には2007年6月18日に金利が変更されていますので、それ以前に借入をしていた人がアコムから過払い金を返還してもらうことができる人になります。
過払い金の時効は完済から10年となっていますので、2018年現在ではすでに時効となっている人も多いですが、念のため一度弁護士事務所等に相談すると良いでしょう。
(多くの事務所では、過払い金については無料相談を実施しています。)
過払い金の対象となるのはキャッシング利用のみ
また、過払い金の対象となるのはキャッシング(カードローン)の利用分のみとなっています。
アコムではACマスターカードというクレジットカードも発行しており、ショッピング枠が利用できますが、ショッピング枠の利用で支払った利息については過払い金の対象外となります。
理由として、ショッピング枠は借入金ではなく立替金という扱いになりますので、過払い金の対象となる借入金ではなく過払い金が発生していないと整理されるためです。
アコムの過払い金請求にかかる期間
- 直接交渉:2か月程度
- 裁判後に交渉:4か月から半年
アコムは三菱東京UFJ銀行系の消費者金融の会社で、消費者金融業界でも最大手の会社なので、経営は安定していて信頼性も高いです。
そのため、過払い金の返還交渉は非常にスムーズで、返還期間も早くなっています。
アコムに限らず、過払い金交渉には裁判をした後に交渉をする方法と裁判をせずに直接交渉をする方法があります。
裁判をした方が満額回収が可能になるなど返還率は高まりますが、その分期間がかかります。
アコムは返還交渉はスムーズな方で、直接交渉の場合は2か月程度、裁判後に交渉をする場合は4か月から半年が目安となります。
急いで回収をしたい場合には直接交渉となりますが、急ぎではないので回収率を高めたい人は訴訟提起をした上でアコムと交渉するのが良いでしょう。
専門家の介入は必須
ただ、いずれの場合も弁護士や司法書士など専門家の介入は必須といえます。
直接交渉ができなくもありませんが、過払い金の計算(利息の引き直し計算)を自分でする必要があり、アコムとの交渉もほとんどできません。
アコムの和解案を丸のみするだけで良いという人以外は、まず専門家に相談をして対応方針等の詳細を練るのが先決といえます。
特に全国対応している弁護士事務所や司法書士事務所だと、扱っている案件の数が多く、経験豊富で交渉力が高いことが多いのでおすすめです。
アコムの過払い金返還率の目安
- 直接交渉:80%程度
- 裁判後に交渉:100%程度
アコムの過払い金返還率の目安として、直接交渉(和解交渉)をする場合は満額返還が困難になっていますが、それでも80%から90%の返還率が相場となっています。
裁判後に交渉をする場合、満額回収を期待することもでき、さらに過払いがあった期間の過払い利息も含めると100%を超える金額が返還されることもあります。
上述した通り、裁判後に交渉となると期間がかかることになりますが、時間がかかってもよいから満額を取り戻したい人は訴訟提起をしてアコムと交渉をするのが良いと言えるでしょう。
経験豊富な専門家であればこの辺りの情報はより詳細に持っていますので、相談時に事務所の返還の実績を聞くなどするとより専門家の実力もわかって良いでしょう。
弁護士事務所の中には、不当に高い報酬を設定するなど、悪徳弁護士と呼ばれる事務所もありますので、実績豊富で名のある(全国対応、歴史がある)弁護士事務所を選択するのがおすすめです。
アコムの過払い金返還の手続きの流れ
アコムの過払い金返還の手続きの流れは、個人ですべて行うか、専門家に依頼するかで変わってきます。
また、直接交渉(和解交渉)をするか裁判後に交渉をするかでも変わってきます。
上述した通り、個人ですべてを行うのは現実的ではありませんので、専門家に依頼するケースを例に見ていきます。
(経過日数は目安です。)
日数 | 直接交渉 | 裁判後に交渉 |
---|---|---|
1日 | 手続き開始 | |
30日 | 利息の引き直し計算完了、調査報告 | |
31日 | 回収方針の決定 | |
32日 | アコムとの交渉開始 | |
40日 | アコムと和解成立 | 交渉中 |
60日 | アコムから入金 | 交渉中 |
90日 | – | アコムと和解成立 |
120日 | – | アコムから入金 |
専門家に依頼する場合、まず事務所に行って相談をすることから始まります。
アコムとの取引状況を確認して、過払い金が発生するようであれば、弁護士の方で利息の引き直し計算をして対応方針を相談していきます。
その間は特に何もやることはありませんが、依頼された書類などはなるべく早く出すようにするとスムーズです。
和解交渉するのか裁判後に交渉するかの方針を決めると、専門家の方でアコムとの交渉が始まります。
交渉方針によって、交渉期間に差はありますが、1か月から3か月程度で交渉が終わり、その1,2か月後に入金がされて過払い金請求の手続きは完了です。
入金は代理人である専門家に振込がされ、報酬を差し引いた金額が依頼者本人に振込されます。
交渉の間もやることはなく、不安な気持ちになりますが、基本的にはそれほど難しい交渉ではないので、目安の返還率で決着することが多いようです。
自分でアコムと交渉をする場合
なお、自分でアコムと交渉をする場合は、まずアコムへ過払い金請求する旨を連絡します。
アコムと交渉が開始すると、アコムから和解案の提案がありますが、詳細に利息の引き直し計算をした金額よりは低い金額となりますので、より返還率を高めたい人は自分で利息の引き直し計算をした上でアコムと交渉をすることになります。
それでも直接交渉の場合は満額回答が得られることはまずありませんので、どの辺りで妥協するか考えつつ、アコムと和解することになります。
交渉にあたっては専門知識が必要となり、かつ精神が消耗しますので、専門家に任せるのが無難です。
まとめ
アコムの過払い金請求の手続きの流れやかかる期間、返還率の目安について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 過払い金が発生するのは2007年6月18日までにアコムから借入をした人
- 返還にかかる期間は2か月から半年程度
- 返還率は80%から100%程度
アコムでは2007年6月18日までに借りた人であれば、過払い金が発生している可能性があります。
アコムは大手の会社で経営も順調なので、返還にかかる期間および返還率は消費者金融の中でもトップクラスです。
交渉方針によって差はありますが、返還にかかる期間は2か月から半年程度、返還率は80%から100%+αが相場とかなり高くなっています。
完済後、10年で過払い金は時効となりますので、2018年現在ではほぼ対象となる人はいないと言えますが、多くの弁護士事務所が無料相談を実施していますので、過去にアコムで借入をした人は念のため相談をしてみても良いと思います。
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